LINE株式会社やヤフー株式会社はじめとした数多くのIT企業を傘下に持ち日本を代表するテクノロジー企業であるZホールディングス株式会社。そのような同社はこれまでExcelを使用した予実管理を行っており、各部門から集まる予実データを手作業で収集・統合していました。必要なデータが複数のファイルに点在していたため、経営の意思決定に必要なデータを瞬時に取り出すことができなかったといいます。このような課題を解決すべく導入したのが、経営管理クラウド「Loglass」です。今回はLoglassを導入した理由、また課題解決までの過程を、財務企画統括部の佐藤様、今任様、システム統括部の植田様に伺いました。
・部門から集めてきた予実データを手作業で統合しており、必要に応じてExcelの関数を1から組みなおすこともあった。
・マニュアルを読まずとも次にどうするべきかがわかる、シンプルで直感的なUIがLoglassの魅力。
・最新のデータがつねに一箇所にまとまっている安心感があり、必要なデータの確認にかかる時間が減った。
・大規模な基幹システムの導入プロジェクト不要で、必要な機能だけをすぐに使い始めることができる。
佐藤様: Loglass を導入するまではExcelで予実管理を行っていました。10以上の部門から集めてきたデータをすべて手作業で統合していたので、非効率さを感じていました。数字の正誤なども目視で確認していたため、いつヒューマンエラーが起きてもおかしくない状況でしたね。
今任様:必要なデータを作成するために、Excelの式を1から組みなおすこともあったのでそれも大変で……。「部門内の売上やコストを期間ごとに比較したい」などの要望が出たときはExcelに向かってひたすらデータ加工をしなければならないので、そういったイレギュラーな依頼が来ると大変でした。
佐藤様:必要なデータも色々な場所に点在していたので、「どのデータがどのファイルに入っているのか」は個人個人が把握しており、非常に属人的。必要なデータを探すためのコミュニケーションコストもかかりますし、欲しい情報が手元にない不安というか、何か必要なデータがあるときには、探し方から考えなければ…という不安が常にありました。
植田様:このような事情もあって予算管理を一元化できるシステムを探していたところ、グループ企業のdely株式会社がLoglassを導入しているという話を聞き、相談に乗っていただきました。ログラス社のカスタマーサクセスの方にもお繋ぎいただき、仕様などを確認していくなかで「Loglassなら早めに改善効果が出そう」と感じたため、本格的に導入を決定させていただきました。
佐藤様:最初に見た時は、非常にシンプルな設計だなと思いました。私はエンジニアとしてこれまでにもさまざまなバックオフィス系システムを見てきましたが、そのなかでもLoglassはマニュアルを見たり説明を受けたりしなくても、何がどう動くのか直感的にわかる。経営管理や予実管理にはいろいろなデータを取り扱うとはいえ、その中から取り出したい情報は限られていますから、それを最短で実現できる洗練されたUIであることは好印象でした。
今任様:そうですよね。実は私もいまだにあまりマニュアルは読んでいません。もちろんカスタマーサクセス担当の方に質問させていただくことはありましたが、基本的に直感的に操作できるので使いやすいです。
佐藤様:汎用的な予算管理システムは数多くありますが、Loglassのように予算・実績・見込みの管理に特化しているシステムはそう多くないと思います。我々が管理会計業務で使いたい機能だけをうまく取り揃えている。目的に特化しているからこそ、設計がシンプルに見えるのかもしれません。
佐藤様:導入自体は非常にスムーズだったと思います。システムを導入する際の業務設計を担当しましたが、最初の数週間こそ要件定義について定例ミーティングをさせていただきましたが、操作について色々お伺いしたのはその時ぐらいでしたね。どちらかというと、システムの中に正しいデータを入れるための業務フローの設計に特に時間をかけました。LoglassのUIはわかりやすいので、システムの操作を習得するまでの時間的コストは低く抑えることができましたね。
今任様:連結会計の管理もあるので、全社の連結システムに入れるためのフォーマットファイルに合わせて、Loglassから必要なデータをどう出力するか、といったデータの設計には時間をかけましたね。
佐藤様:予算や見込みの更新が楽になりました。以前なら、予算の調整が必要になると新たにファイルを統合し目で差額を確認していましたが、今は事業部から集めてきた予算や見込みのデータを入れるだけで管理会計上必要なデータとしてまとまってくれるので、必要なデータを出すまでのリードタイムが短くなりました。データを確認したければLoglassを見ればいいので、数あるExcelの中から、必要なデータが入っていそうなものを探す手間が無くなったのもうれしいポイントです。
今任様:以前だと「どの部署の見込みが更新されたのか」「どの部署のどこの予算が大きく動いているのか」を目視で確認してから全社のシステムにアップロードしていましたが、今は事業部から集めてきたデータをLoglassに入れれば、それがハイライトで表示されるので、確認する手間がなくなりました。
佐藤様:Loglassは、管理会計の効率化に課題を持っている企業にはフィットすると思います。また、最近はバックオフィス全体を管理するような大規模な基幹システムを導入・開発するよりも、それぞれの目的に合わせたSaaSのシステムを導入し、それらを組み合わせて業務設計をすることが一般的になってきたと感じています。Loglassはその中でも、業績管理や管理会計というパーツを埋められるので、大規模な基幹システムの導入プロジェクトを進めることなく、すぐに使い始めたい企業様におすすめです。
今任様:導入後、スピード感をもって使い始められるので予実管理・管理会計の課題解決をすぐに行いたい企業に向いていると思います。大規模な導入プロジェクトがいらないので、スタートアップ企業にもおすすめですね。
植田様:Loglassはこちらの要望を汲んでくださいますし、新機能のリリースのスピードも速いので、弊社のようにシステム部門から財務企画部門・経営企画部門にもすすめやすいシステムだと思います。