グローバル領域において新しい市場を創造するためのプラットフォームを生み出す「グローバルプラットフォーマー」BEENOS(ビーノス)様。同社は、国内外に19社のグループ会社を持ち、越境ECのリーディングカンパニーとして、代理購入事業、海外転送事業、グローバルECサイト運営、酒類買取販売、ブランド・アパレル買取販売など多様な事業を展開しています。事業会社を数多く持っているがゆえに、取締役会などの会議体で使用する資料の作成には膨大な時間を要し、特に各グループ会社から報告される実績データの取りまとめには業務時間の大半を取られるなど課題感を強くお持ちでした。この課題を解決すべく導入されたサービスが、次世代の経営管理クラウド「Loglass」です。今回は、導入を推進された経営企画室の松田様と川本様にお話を伺い、Loglass導入の経緯や運用開始後の効果について語っていただきました。
執行役員 兼 CFCO (Chief Financial Control Officer)財務経理室担当 経営企画室長 松田様
IR室/経営企画室 サブマネージャー 川本様
松田様:予算・実績データの取りまとめ業務です。取締役会用の資料を作成する際、グループ各社から実績データを吸い上げて取りまとめるのですが、メンバーの業務時間の大半がこれに取られていました。取りまとめるだけで精一杯で、数字の中身を見るなどほかの業務にまで手が回らず、資料のバージョン管理にも苦労していました。
取締役会資料作成の実務的な取りまとめ・責任は私で、川本が経営管理の実務という役割分担なのですが、私のミッションには川本など経営企画室メンバーの育成もあります。この資料作成では業績データの取りまとめにばかり時間を取られていて、メンバーに数字の中身を理解してもらう時間も取れず、育成面にも支障が出ている状況でした。
川本様:導入当時はちょうどコロナ禍の影響が本格的になった頃で、その影響度合いを経営陣や株主の方が詳しく知りたいという時期でした。そこで、それまでは月次だった業績見込みの更新が週次となったのですが、月次でさえ大変だった業務を週次で回すということで本当に苦しい時期でした。グループ各社から上がってくる実績データを確認したり集計したりする取りまとめ作業で精一杯、本当は取締役会前にサマリーを出席者に出せるといいのですが、とてもそこまでできていませんでした。
川本様:数字の取りまとめにかかる時間が大幅に短くなったことを実感しています。さらに異常値があったときなど、すぐその計数をドリルダウンして内容を確認・分析するところまでできるようになりました。導入効果として、作業時間短縮により経営管理業務を効率化できた、ということは確実に言えるでしょうね。今後は非財務の数字を扱ったり、グラフなどビジュアル要素を付け加えたりして、いろいろな立場の人が同じ画面を見ながら議論したりできるとさらにいいですね。
松田様:ちゃんと数字の裏がわかっているな、という意見が出てくるといいですね。Loglass導入前は、何か質問があったときは経理に聞いたり、グループ会社に聞いたりして解決を図っていました。このような窓口業務は重要な仕事の一つですが、川本には違う仕事もやってほしいと思っていたのです。
Loglassを運用するになってからは、川本はじめメンバー自らが数字をドリルダウンして内容を理解できるようになりました。Loglassの導入がメンバーの育成にも貢献したのです。今後はさらに踏み込んで、各係数から会社の意図や数字の背景まで理解した上で数字を読み解けるようになるといいと思っています。
例えば売上が変動したとして、それが季節要因ならもしかして報告しなくてもよい話かもしれません。そうではなくて、経営が意思決定するときに知りたい・聞きたいことを、聞きたい量で報告できることが、私たち経営企画室に求められる役割の一つです。経営企画室のメンバーがLoglassを活用することで、数字の分析力や判断する側の感覚を身につけてくれたらと思っています。
川本様:ログラスの方々は経営管理業務やその大変さを分かった上で支援してくれている、というイメージを持っています。それに皆さん親切ですよね。よく当社との会議にエンジニアの方が出席されますが、いつも「なにか困っていることはありませんか」という姿勢で接してくれていると感じます。それにエンジニアであっても経営管理の言葉をよくご存知で、勉強もよくされているなと思います。頼りになるパートナーとして一緒に走ってくれる企業だという印象ですね。
川本様:子会社が多かったり、部署が多いような会社さんだといいでしょうね。取締役会の資料作成なんかはまさにそうですが、連絡や調整する相手が多いような組織だと、冒頭の時間短縮効果が出るだろうと思います。当社のように複数のグループ会社から情報を集めてくるような用途、もしくは情報を配信・展開するような用途にはかなり効果を期待できるのではないでしょうか。
松田様:あとは情報の更新頻度が高かったり、月次でも数字の取りまとめに時間がかかるような会社さんにはお勧めできますよ。ちょっと話を聞いてみたらどうかと思います。