ギークス株式会社

「業務削減だけが価値じゃない」データが整うことによって得られた新たな気づきとは

IT・インターネット
人材・派遣
従業員数
1〜300名

「21世紀で最も感動を与えた会社になる」をグランドビジョンとして掲げるギークス株式会社様。IT人材の不足が社会課題として叫ばれるなかITフリーランスという働き方を提案し、技術リソースのシェアリングプラットフォームやマッチング事業を通して世の中に広めようとしています。

「予実管理業務の属人化」や「職務による分断」を解決すべく、新たにFP&A(Financial Planning & Analysis )部門を新設した同社。その足掛かりとして新たなシステムを検討し、導入頂いたのが経営管理クラウド「Loglass 経営管理(以下Loglass)」です。

今回は経営管理本部の鈴木様・遠藤様に、当時の課題やLoglass導入による効果を語っていただきました。

お話を伺った方

経営管理本部 副本部長 兼 経理財務部 FP&Aチーム 鈴木伸太朗

経理財務部 FP&Aチーム 遠藤啓太

POINT

経理と経営と事業を結ぶためにFP&A部門を新設。対応できるシステムを探していた。

ー Loglass導入の背景と、当時の課題について教えてください。

鈴木様:当時の主な課題は、数値管理の煩雑さと業務の属人化、業務分掌についてでした。

当社では予算・見込の策定においてローリングフォーキャストを採用しています。実績や見込の更新頻度は月1回。経営陣とのミーティングで見込値の更新が求められれば都度対応するなど、細かく管理をしていました。その細かさの反動として、数十枚にも及ぶExcelシートで数値を管理することになり、事業部とのデータの受け渡し作業も含めると煩雑で大変だったんです。

経理部門は、決算開示など他の業務が立て込むタイミングもありますし、当社は海外に3つの子会社をもっているため、それに伴う連結調整が複雑です。こういった背景もあり、属人化に拍車をかけていました。

また、経理財務部と経営企画部が協力して予実管理を行っていましたが、予算と会計システムの元帳との突合や複雑な連結調整は経理財務部が担当であるのに対して、KPI設計の背景は経営企画部と事業部の方が理解している、という状態でした。

社内の部門間の細かい調整を繰り返しているうちに、責任をもって予実・KPI管理のすべてを取りまとめる部署があった方が全体最適として効率化され、結果、企業価値向上につながる施策を考える時間を増やせるのではないかと考えました。

そうして、上記の課題の解決及び、組織として管理会計の業務を明確化するために新設されたのがFP&Aチームです。

新設にあたって、同時に予算・見込の策定に関する定型業務を効率化させるためのシステムを導入したいと思ったのが経営管理クラウド導入のきっかけです。

ーどのような観点でシステムを比較されましたか。

鈴木様: 導入検討には時間をかけました。特に、「システムへの数値の直接入力ではなく、Excelからデータを取り込む」Loglassの仕様については悩みましたが、当時の営業の方に「どこの数値をどういうロジックで変更したのかを把握するためには、元になるExcelデータがあった方が良い。」とご助言いただき、納得しました。

また、Loglassのインターフェースがきれいですっきりしていてデザインが良いと感じたことも魅力でした。具体的に言うと、経営陣が出社して朝一番にLoglassを開く──そんな場面を容易に想像することができるデザインでした。

遠藤様:私は導入の担当ではなかったのですが、あとからキックオフ時のメモを見ると「FP&Aの肝は事業と経営を結ぶこと」と書かれていて。事業と経営が同じインターフェースで同じデータを見て、同じ粒度で会話が成り立っていく。そういうことも導入時は重視されたのかなと。

鈴木様:その通りです。見せる用のExcelを作るぐらいなら元データを自分で見てもらう方が早いので「事業も経営も、知りたいことがあるときはパソコンを開いてLoglassをすぐに見る」というイメージが浮かぶかどうかは重視しましたね。

効率化はもちろん「情報が集約している」ことが1つの価値だと気づいた。

ーLoglassを導入する際に苦労したことがあれば教えてください。

鈴木様:とてもスムーズで、難航した場面はありませんでした。カスタマーサクセスの方と毎週のように壁打ちしている間に、気づいたら導入プロジェクトが進行していて。定例ミーティングも後半に差し掛かってくると、「そもそも管理会計とは」などといったシステム導入とは関係ないお話をする余裕すらあったんです。

ログラスのカスタマーサクセス担当の方が元・経営企画の方なので管理会計に造詣が深いですし、他社の事例もたくさんご存知なので、私自身も非常に勉強になりました。

遠藤様:2~3回打ち合わせをして、勘定科目・組織・レポートの切り口などを要件定義したあとはぐんぐん進んだので、導入にそこまで時間がかからなかったと思います。導入プロジェクトのスタート時期は2023年の10月初頭でしたが、年内にはほぼ既存の管理会計フローをLoglassに置き換えることができていました。

ーLoglassを導入して、良かった点はありましたか。  

鈴木様:実績データの取り込みと報告が明確に早くなりました。以前は6営業日で会計が締まり、そこからデータ出力・加工して7~8営業日で事業部に展開していたのですが、今は「締まったのでLoglassを見てください」と伝えるだけでいい。報告用にExcelを加工するプロセスがなくなったので、生産効率が向上しました。

また会計ソフトのデータ取り込みがスムーズで驚きました。会計ソフトから総勘定元帳を出力して、Loglassにドラッグ&ドロップすれば取り込みは完了。こんなに簡単かつスピーディだとは思っておらず、期待以上でした。

遠藤様:インターフェースが良いですよね。どこを押せば何が表示されるか直感的にわかる点が印象的でした。Excelデータを取り込んだらそのままLoglassの表示形式できれいに並ぶので、とても使いやすいです。

鈴木様:また、「データが見やすく並んでいるだけで示唆がある」ということにも気づけました。主要KPIをLoglassに転記してPLと同時に確認することで、今まで気に留めていなかったことまで推察し仮説を立てられるようになりました。情報が集約されアクセスしやすくなるだけで、得られる示唆が大きくなると感じました。

ーおすすめの機能やLoglassの使い方を教えてください。  

鈴木様:推移表をよく見ます。会計システム上だとどうしても4月~3月の会計期間で確認することになりますが、Loglassは会計期間にとらわれず期間を指定できるので、様々なトレンドを見出すことができます。  

遠藤様:私はレポート機能をおすすめしたいです。今までとは違う切り口でデータをすぐに見られることはシステムを入れる最大のメリットだと思いますし、レポート機能により複数形式で経営陣に数字を提示し、議論を促せたらと思います。

ー今後Loglassに期待することはありますか?

遠藤様:レポート機能の自由度がさらに上がると嬉しいです。例えば数字に色をつけたり、不要な数値を省いたりできたら嬉しいです。

鈴木様:連結や外国為替への対応など、様々な機能が追加されていく予定だと思うのですが、Loglassの「サクサク動いてドラッグ&ドロップですぐにデータを取り込める」という特徴は維持してほしいですね。

ーどんな企業にLoglassをおすすめできますか?  

鈴木様:経営企画のみでなく、経理部門にもおすすめしたいです。会計知識がある経理担当者が、経営や事業部とコミュニケーションをするためのツールとしてLoglassを使うのがおすすめです。  

遠藤様:Loglassはシンプルで馴染みやすいシステムだと思います。経理を始めて日が浅い私でも使えるツールでしたので、あまり会計の知識がない方にもおすすめできると思います。

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